山形の探偵 独り言 その10

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探偵の世界に入ってから25年になる。こんなに長くこの仕事をやらせていただいたのは奇跡としか言いようがない。やり始めの頃は1年位で駄目になるんじゃないか、せいぜい持っても3年位などと思っていた。
その頃は、全国にネットワークを持つグループに所属していた。
そのネットワークは多い時で100社近くあったかも知れない。開業して半年でランキングで100社の中で5番になった。東京や大阪、名古屋、福岡、仙台、札幌・・・山形より人口が多い都市は全国に沢山ある、そこよりも上位であることもあった。そのことに1番びっくりしたのは自分自身だった。
山形より大きな都市のネットワークの同業の方からも、「山形は探偵の需要が多い地域なの?」とよく聞かれた。そんな筈は全く無いと思う、もしそうだとしたら山形は、”浮気癖のある不誠実な人が多い地域”となってしまう。
ネットワークグループ本部の目的は数字を上げてなんぼであった。会社経営を考えたら仕方がないことである。しかし、相談者のことがないがしろになっている、そんなやり方にずっと違和感を覚えていた。
困難な問題に悩んで来てくださる相談者、「相談にきてくださった方に少しでも道が拓けるようなお手伝いができれば・・ジグス山形に相談して良かったと言っていただけるような調査・・・丁寧に関わっていきたい。」開業当初も今もその思いは変わっていない。
組織の中にいると自分がイメージしているようなやり方とずれてくる。その思いは同じネットワークにいる同業の方の中にもいることが分かった。その後、意見の合った仲間たちとその組織を出ることになる。
「ジグス山形」のスタートである。また、知名度の無い探偵社からの始まりでもあった。
でも、今度は思ったように自身のやり方でしっかりと相談者と向き合える、それが希望であった。
組織に加入していて一番良かったことは、全国に同じ志を持った探偵と出会えたことである。
今も深く繋がっているし、信頼関係を築いている。これまでも仲間達と共に助け合い、協力しながら最高の調査を目指してお互いに磨きあってきた。
それが無かったら今のレベルの調査結果を相談者に届けることは難しかったと思うほどである。
25年探偵の世界にいさせていただいて、信じた道を歩いて来れたことが嬉しいし、その機会を与えてくださった相談者の方々に感謝したい、と思います。
「出会いは偶然では無く、必然なのです。」そう思いながら今日も相談に向き合っている。