うまくいく人、うまくいかない人 その7

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少し前の事である、このブログの読者と言う女性の方が相談に見えられた。
40代前半で、家族は夫と2人の小学生の子供と4人暮らしである。
穏やかな感じで真面目そうな方で、静かに話される様子からは家庭不和のような空気は感じられない。

ブログやHPで、早めの相談と早めの調査が大難は小難に、精神的な負担や経済的な負担が軽減します。
起きてしまったことを、あれこれ考えても事態は悪化の方向に向かうので、早めの行動が大切です。
この内容が相談者の心に残っておられるとのことなどを話してくださった。

相談者が具体的な事を話し始めた。
近頃、夫の様子がおかしい。
一緒にいる空気感や表情が今までと違う、日常の行動はそんなに変わりはないが、どこか二人の間に距離があるのを感じていた。
ただ、交際相手がいるような証拠や確信となるようなことは、今のところ無いとのことである。
このような場合は、無理に調査を進めるようなことは無い。
詳しいお話しをお聞きしてから、「もう少し様子を見てからでも遅くはありませんよ。」と話しましたら、返ってきた答えが「実は、明日夫を調査してほしい。夫は実家の用事があるとのことで明日は休みを取っています。確かめたいんです。」通常は、2~3日予備調査を行ってから調査に入るが、相談者の懇願には勝てず、調査員の日程を調整して明日調査をすることになった。

調査当日、車で出掛けた夫は実家のある方向には向かわずに、若い女性と待ち合わせをしていた。
その女性を車の助手席に乗せて一緒に行動した。
まず二人が向かった先は不動産屋であった。
不動産屋の社員と何件かのアパートやマンションの物件を見て回った。
その後、二人は食事に行ったりホームセンターやインテリアの店に行き、この女性を家まで送って行き夕ご飯までに帰宅した。
不貞となる証拠はないが、怪しい内容が盛りだくさんである。

後日、更なる調査からこの女性の身元が判明した。
この女性は、夫と同じ職場に勤務する、昨年他の事業所からの夫の勤務先に移動してきた。
20代後半で独身である。家族と暮らしている。

ここからが、相談者の行動の速さである。
相談者がこの調査から知った内容を確認するために、夫の休みを合わせて自身も休みを取り夫婦で話し合いをする提案をした。

「最近、あなたの様子がおかしいから、この前実家に帰る日を知らべてもらったの。でも、実家には行ってないよね、どういうことか説明して、あなたが話しをしてくれないならその日会っていた女性に聞いてくる。」
相談者は女性の名前や住所を淡々と夫に告げた。
そのことを聞いて夫は降参して話しを始めた。
夫は半年前から、その女性と恋愛関係になった。しかし、その女性の両親はとても厳しく不倫相手との結婚は絶対に許されない。そこで、まずこの女性が一人暮らしを始める。その間に夫は妻と別れる話しをして離婚が成立したら夫はそのアパートで一緒に暮らす。そのアパートの家賃や光熱費は、夫と女性が折半するとのことであった。そのために、妻にばれないように夫は家賃や光熱費の引き落としのための口座を作っていたことも分かった。アパートの契約は夫名義である。夫は家を出て一緒に暮らすことを想定しての事と推察できる。
さらに夫の狙いは、夫婦関係が冷めたからという理由で、フェードアウトにもっていきたい思惑があった事も分かった。最近の夫婦の異様な距離感は、この理由から来ていた。



続きは、うまくいく人、いかない人8 に続く。