山形の探偵 独り言 その7

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今日のニュースに「いのちの電話、相談員不足でつながらず・・」という見出しがありました。
自殺者が、新型コロナが発生してから増えている、特に若い世代の女性が顕著であるとの調査結果がありました。
おそらく、今の社会の閉塞感は戦争をしている時とそれ程変わらないような感じがします。
様々なところに、分断が生まれています。経済も回らなくなっています。
一部の恵まれた環境にいる方を除いては、みんなが先の見えない毎日を過ごしています。
希望が持てない、光が見えない、もう疲れてしまった等の自殺の原因はさまざまあると思います。
しかし、人は悩みや苦しみを抱えても、そのことを相談する誰かがいてくれたり、誰かと一緒に時間を過ごすことによって癒される。
そうやって解決をしてきたと思うのです、自分以外の誰かに救われているのです。
人と人のコミュニティが取れなくなった、人との距離が遠くなった、自分が誰とも繋がっている感覚がなくなった、そんな感覚を持つことが多くなっています。
いつの間にか見えないところに沢山の境界線が作られていて、そこを超えることは容易ではありません。
隣人の領域に入れない、増して隣人のドアをノックすることですら遠慮してしまう訳です。
皆さんも思い当たることがあると思います、新型コロナが発生して、会えなくなった方、会わなくなった方、連絡が途絶えた方、いなくなってしまったことですら気がついていなかった方など。

「さみしいよ」「辛いよ」「嬉しいよ」「困ったよ」、その言葉だけでも誰かと共有したい気持ちは、コロナ禍が無くてもあるはずなのに、言葉に出して言うことすら出来ずにいる方がいかに多いか、ご相談者や周囲の方々から多くの情報が寄せられています。

探偵の傍ら、東日本大震災後は、カウンセリングや傾聴のボランティアとして、年間数十日被災地に出向いたり、電話の相談等、現在も活動を続けています。
探偵というと、証拠を撮ったり、様々なことを調べて情報をお伝えするイメージが強いかもしれませんが、人の心に寄り添ってこそ初めて探偵のサービスが生かされるという信念で、これまで探偵業に携わってきました。
人の心に寄り添うのは、探偵でもカウンセリングでも同じです。

もし、このブログを読んでいる方で、行き場を失って困っている方がおられましたら、ここにお電話をいただけたらと思います。